体重減少(=寿命減少)対策
【 ID-830 】
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ID |
ID-830 |
性別 |
女性 |
年齢 |
67歳 |
病 名 |
肺癌(非小細胞肺癌) |
進行度 |
ステージ3 |
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手術歴 |
- |
- |
放射線 治療歴 |
2002年07月 |
不明 気管支 |
抗癌剤 治療歴 |
2002年07月〜2002年08月 |
シスプラチン、タキソテール |
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2002年08月〜2002年08月 |
シスプラチン、タキソテール |
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2002年09月〜2002年09月 |
パラプラチン、パククリタキセル |
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現在、最も辛い症状 |
食欲不振、血小板減少、咳 |
相談その1 |
ID697、750で相談させて頂いたものです。 イレッサと抗がん剤の組み合わせが効果が出なかったのでパラプラチン、パククリタキセルに変えて始めたのですが、上手くいき始めていた様なのに血小板が異常に減少。3週目の抗がん剤投与を中止しました。それが先週の月曜のことでその後4日前にレントゲンを撮ったらガン原発部が少しではありますが大きくなっていました。 カテーテルで全ての点滴を入れていたのですが熱が出てきてカテーテル熱?ではないか?と言うことで点滴も取ったのですが、食事と水分補給が上手く出来ず栄養が取れず衰弱が進んでいます。 水分も取れていないのでおしっこの出も悪いです。また、食事をとったり水分を取るのに上手く飲み込めない様で、咳き込みが段々ひどくなっています。だから尚更食事が嫌になっているみたいです。熱はその後38.5度を越えたので座薬で下げました。 |
相談その2 |
上記の様な状態でこのまま衰弱していくのを見ているだけでは辛すぎます。体調が悪いので一度は効かない!と飲むのを止めていたイレッサを単独で飲み始めました。抗がん剤をやりたくてもこの体調では危険!と主治医に言われました。 母の様に体調がすぐれない者は治療は施せないのでしょうか?又、今日新聞にサリドマイドを使った治療の事が載っていましたが、試す事は体調が良くないと駄目なのでしょうか? 母のHPを作りました。先生の治療を受けていらっしゃる患者さんともリンクを張らせて頂いたりしていますが、ホントに寝たきりの母にとっては選択肢がなくて残念です。でも希望は捨てたくないのです。よろしくお願いいたします。 |
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平岩 正樹 先生の回答 |
血小板減少は、抗癌剤の量が多すぎたのだと思います。ID-730に対する回答を参考にしてください。
食事が充分にとれないことは、癌の治療以上に優先する課題です。健康な人でも食事がとれなければ弱ってしまうからです。中心静脈栄養は今では在宅でも可能です。尿量も必ず確保できます。あるいは経腸栄養(市販のカロリーメートも有効です)を用いて、必要な栄養は必ず確保するようにします。
熱源は局所的な肺炎などが考えられますが、動脈血培養などを行って菌を同定して抗生剤で抑え込みます。
サリドマイドはローリスク・ローリターンの薬と考えるべきです。免疫抑制剤としても使われるので、免疫能が落ちている場合は使いづらいのですが、それ以外では使ってよいと思います。
全身状態が改善すれば、比較的副作用の少ないジェムザールやナベルビンを投与します。 |
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