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体重減少(=寿命減少)対策

【 ID-522 】

ID ID-522 性別 女性 年齢 52歳
病 名 胃癌 その他(食道癌) 進行度 ステージ3
手術歴 2002年05月 胃2/3切除
放射線
治療歴
2002年06月 0グレイ 不明
抗癌剤
治療歴
2002年06月〜2002年06月 6/19に1回だけ
現在、最も辛い症状

のどの痛み、吐き気

相談その1

 放射線治療が始まって約20回ぐらい食道2箇所に放射線をあてていると思います。のどが焼けている感じがする状態であまりに痛いせいで、食べ物がのどを通りません。オモユを少し飲む程度で、白血球も1400まで落ちた為、抗がん剤治療と放射線治療を一度断念しました。
 しかし、白血球を増やす薬を注射してなんとか放射線治療を再スタートしました。母と一緒に入院している患者さんの方にこのホームページを紹介していただき、病院の治療だけでは危険なので、「アガリクス」を飲んだ方がいいと教えていただきました。しかしアガリクスの種類も豊富でなにを買って良いものか全然分かりません。
 食道癌が胃に転移していた為、胃を2/3切除しています。
 ・手術日5月13日・放射線治療6月14日スタート・途中断念(6月30日)・再スタート(6月24日)
 体力が落ちて来ているし気力も少しずつなくなってきているので、どのアガリクスが良いか教えて下さい。お願い致します。


平岩 正樹 先生の回答

 アガリスクが栄養状態を改善する、あるいは癌に効くという根拠はまったくありません。7月8日の週に発売される『週刊現代』の私の連載を参考にしてください。

 食事が充分にとれないとき、
 1)昔はお粥を食べていました。これだけでは、1ヵ月も経たないうちに栄養不良になってしまいます。

 2)その後点滴ができるようになりましたが、長い間その内容は「ブドウ糖」とビタミン剤程度でした。口から食べられなくても可能ですが、やはりこれでは栄養は足りません。

 3)昭和の終わりになって「高カロリー輸液」が可能になりました。これで三大栄養素+ミネラル+ビタミン等が充分にとれるようになり、点滴だけで何年でも生きられるようになりました。

 4)平成になって3)「高カロリー輸液」を口からとれるようにしたのが、病院用の「エンシュアリキッド」、あるいはコンビニで売っている「カロリーメイト」です。
 カロリーメイトはジャンクフードではありません。つくっているのは日本最大の点滴のメーカーです。「高カロリー輸液」を応用したというのは、そういう意味です。エンシュアリキッドは保険適応があります。
 おむすびやクラッカー(もちろんアガリスクも)だけで生きていくことはできませんが、エンシュアリキッドやカロリーメイトだけで、何年も生きていくことは可能です。
 この時、まずいかどうかは問題外です。3)の「高カロリー輸液」が美味いか不味いか問題にならないのと同じだからです。

 放射線治療のために充分に食事が執れない場合は、3)か4)を考慮します。最近は在宅で3)が可能になりました。

 

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