体重減少(=寿命減少)対策
【 ID-102 】
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ID |
ID-102 |
性別 |
男性 |
年齢 |
66歳 |
病 名 |
胃癌 |
進行度 |
再発 すい臓、横隔膜、腸、その他 |
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手術歴 |
1999年12月 |
胃全摘 |
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2002年01月 |
開腹後、手がつけられず縫合。 |
放射線 治療歴 |
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- |
抗癌剤 治療歴 |
2000年01月〜2000年01月 |
不明 |
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現在、最も辛い症状 |
食事不可、体重減少 |
相談その1 |
1999年にスキルス性の癌の告知をされ手術をしました。その後摂食障害がひどく、今年になって手術をしたところ、手のつけようがないくらいまで広範囲に広がっているそうです。今まで、何度も血液検査をし、CT検査をして、癌がどこにも見つからないと言われて、希望をもって手術に望みましたが末期がんの告知。 こんな事はあるのでしょうか? |
相談その2 |
現在、父は2度のバルーンに失敗、手術は施しようがなく、ステントを入れて、狭くなった部分を広げようとしても、癌に押し戻され、現在、ステントは入ったまま。本人はひどい吐き気と、痛みらしきものと戦っています。固形物はこの先食べられないと告知され、かなりのショックを受けています。24時間、点滴と痛み止めとで夢うつつ状態です。 このまま、衰弱していくのを見ているしかないのでしょうか?先生のお考えをお聞かせください。 |
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平岩 正樹 先生の回答 |
胃癌の再発に対しては、通常は再手術しません。理由は、再手術によって得られる成果が何もないからです。例外は、癒着性腸閉塞と診断される場合です。これは初回の手術の種類によらず、開腹手術をした人すべての人が可能性のある病態で、再手術で癒着を解除します。 画像上癌の再発が認められず、また胃癌の腫瘍マーカー(CEA、CA19-9、CA125、CA72-4、尿中ポリアミン、TPA、IAPなど)も正常値ならば、時に癌性腹膜炎と癒着性腸閉塞の区別が、術前につかない場合もあります。 食欲があるのに食べ物が通らない場合は、エンシュアリキッド等の流動栄養を取ります。これで充分に必要な栄養は確保できます。食欲がない場合は、ヒスロンHを使います。腸閉塞状態ならば、栄養状態はひとまず点滴で維持します。 抗癌剤は何が使われたのでしょうか。胃癌の標準治療薬はID-17に対する回答に書いています。標準的治療が行なわれていないのは、何か理由があるのでしょうか。抗癌剤が効けば、固形物の食事も摂れるようになります。ID-53の相談者は、抗癌剤でほぼ完全に癌が消失しています。このような治療を試すこともなく諦めるのはもったいないと思います。 |
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