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体重減少(=寿命減少)対策

【 ID-117 】

ID ID-117 性別 女性 年齢 57歳
病 名 その他(卵巣癌) 進行度 ステージ2
手術歴 2002年01月 卵巣・子宮摘出
放射線
治療歴
- -
抗癌剤
治療歴
- 不明
現在、最も辛い症状

現在は特になし

相談その1

 母が卵巣癌と診断され、手術をし、第1回目の抗がん剤(腹内)の投与を終えました。どんな副作用があるのか本人・家族とも怯えてましたが、今回は特に大きな副作用はありませんでした。
 でも、同じ病室の同じ治療を受けている患者さんは1週間近く吐き気に苦しまれてました。吐き気止めの薬(点滴)を入れてもらってましたが、効果はないようでした。あとは我慢するしかないとういような雰囲気です。
 その方はあと1回で抗がん剤の治療は終了するそうですが、母もこれから半年以上抗がん剤の治療をしていかなくてはならず、あんなに苦しそうなのを見ると恐ろしく不安でたまりません。
 先日、こちらの病院へ相談の電話をしましたが、婦人科は専門外なので受け付けて頂けませんでした。
 無理は承知で再度メールをさせていただいてますが、吐き気等を少しでも和らげてもらえる何か良い方法はないものでしょうか。専門の婦人科の病院を紹介していただくわけにもいかないものでしょうか。


平岩 正樹 先生の回答

 抗癌剤の副作用の嘔吐を止めることは、比較的容易です。

 1)HT3ブロッカーの使用量を増やしてもらう。これは今でも使われているはずですが、その量を増やすと嘔吐が止まる場合があります。厚労省も承認していますが、投与量に規制があります。

 これを飲み薬にした、例えばナゼア内服薬というものもあります。口の中でさっと解けるので、水なしでも飲めます。自分で調節できることが利点です。

 2)アセナリンの内服。厚労省も承認している内服薬ですが、ある事情で発売が中断されています。在庫のある病院、薬局から投薬してもらえば、使えます。

 3)六君子湯。厚労省も承認している漢方薬です。

 4)夜に抗癌剤治療を行い、一緒に少量のドロレプタン(麻酔薬だが、往年の最強の制吐剤)を投与する。寝ている間に治療は終わる。

 5)1)〜4)でも止まらない吐き気は、たいていはシスプラチンに依るものです。ほぼ効果が同じで、副作用の異なるパラプラチンに変更してもらう。

 詳しくは拙著『医者に聞けない抗癌剤の話』(海竜社)を参考にしてください。

 病院の紹介は行なっていません。

 

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