代替療法に関する相談
【 ID-531 】
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ID |
ID-531 |
性別 |
女性 |
年齢 |
53歳 |
病 名 |
胆道癌(胆嚢癌または胆管癌) |
進行度 |
再発
腹部リンパ |
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手術歴 |
2001年07月 |
卵巣・子宮摘出 |
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2001年09月 |
頸部リンパ節切除 |
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2001年10月 |
肝臓(胆管)1/2切除 |
放射線 治療歴 |
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抗癌剤 治療歴 |
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現在、最も辛い症状 |
右脇腹部の鈍痛 |
相談その1 |
昨年6月末に卵巣腫瘍の摘出をし、その後胆管内に腫瘍が見つかりました。そして残念な事にその時点で胸部、頸部のリンパまで転移が確認され、手術は不可能という診断がくだされました。 しかし医師もさじを投げかけた頃、驚く事に突然そのリンパの腫れがなくなっていました。その予想もしなかった状況に医師達も驚き、リンパが消えてしまったなら手術をしない理由がないという事で、10月に手術が行われました。術後の経過も良好でした。 しかし、先日の定期検診で腹部リンパに3cmほどの腫瘍が確認されてしまいました。腫瘍マーカーも少しずつ上がっていたようです。 そして今日時点での状況は腹部に3cmの腫瘍があるだけとの事です。幸い胸部、頸部には腫れは認められませんでした。胆管にも問題はありません。 そこで、今後の治療方針として、外科医師は今の状況ならば外科手術も可能との事で、内科医師はやっと前回の傷も癒えた頃で、体力的にも手術は薦められず、放射線治療をしていくのが一番よいとの事です。 放射線治療というのは体にどうような負担をかけ、本人の免疫力をどの程度弱めてしまうのでしょうか? |
相談その2 |
母は昨年よりアガリクスやメシマコブといった健康食品を飲用したり、食事療法も行っております。体の痛みもアガリクスを飲用すると痛みが治まるそうです。 肯定も否定もできませんが、昨年リンパの腫れがなくなったのも、それらの民間療法が少しは関係があるのではないかと私たち家族は信じており、今後の治療として、手術や放射線などを用いないで、これらの民間療法だけで治療していくというのはいかがなものでしょうか? 内科医師は放射線と民間療法を平行してやっていくことを薦めております。 あと最後に、一度腫れたリンパが西洋医学的には何も治療しないで消失するという事に対してどう思われますか? 現在の医師団は奇跡だと言っております。 |
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平岩 正樹 先生の回答 |
胆管癌は治癒し難い癌であり、特にリンパ節転移があれば、まず治癒しません。
治癒とは完治のことです。すると2回目の手術の目的は何になるのでしょうか。ID−113に対する回答を参考にしてください。2回目の手術の目的がありません。
胆管癌に対する放射線治療は、定石の一つですが、リンパ節の位置が問題です。免疫に与える問題ではなく、小腸に与える影響が問題です。小腸に放射線が余り当たらないように照射することができるようなら、試す価値はあります。
アガリクスやメシマコブが生きている人間の癌に効いたという論文は、世界に一つもありません。
私が「毒にも薬にもならない」といつも批判している日本特産の抗癌剤のUFTやフルツロンでも、生きている人間の癌に効いたという論文はたくさんあります。それでも私がこのような薬を批判するのは、効く可能性が低いからです。
効いたという論文が一つもないアガリクスやメシマコブは、効かないとは断言できませんが、UFTやフルツロンよりも、もっと効く可能性が低いと考えられます。
アガリクスやメシマコブに命を賭けることも、もちろん本人が決めることですが、損な選択だと思います。
何も治療しなくても癌が小さくなることは、多くはありませんが、ないわけではありません。これを自然消退と言います。
ある治療法が「効く」と言えるのは、自然消退の可能性よりも効果の可能性が高い場合です。しかし滅多に起こらない自然消退と比較すること自体、治療に値しない治療法だと言えます。 |
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