痛み対策
【 ID-74 】
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ID |
ID-74 |
性別 |
男性 |
年齢 |
44歳 |
病 名 |
肺癌(小細胞肺癌か非小細胞肺癌かは不明) |
進行度 |
ステージ4 |
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手術歴 |
- |
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放射線 治療歴 |
2001年11月 |
不明 心臓の裏 |
抗癌剤 治療歴 |
2001年11月〜2001年12月 |
不明 |
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現在、最も辛い症状 |
胸の痛み |
相談その1 |
2000年9月頃から背中に痛みを感じ始めた。2001年10月からQ1がんセンターに入院治療したが、主治医からは原発不明癌で、すでに肺に転移しており腺癌と診断された。そして、手術ができないと言われた。今は放射線と抗がん剤治療を受けている最中。2月に再入院する予定。 治療方法としてはこれ以外ないと言われたが他に方法があれば教えて頂きたいと思います。そして、強い痛みを取る方法はありませんか。 |
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平岩 正樹 先生の回答 |
第一の問題は病名です。原発性の肺腺癌なのか、転移性の肺腺癌なのかで治療方針はまったく違います。この違いは@肺以外に病変があるのか、A肺病巣の画像上の形態の二つで判断します。もちろん主治医はこのようなことを考慮した上で「原発不明の転移性肺癌」と診断しているものとして、以下の御質問に御答えます。 治療法について、効いていて(つまり癌が小さくなるあるいは腫瘍マーカーが減少している)かつ副作用が許容範囲内ならば、治療を替える必要はまったくありません。そうでないならば、抗癌剤の種類または量を替えます。 現在使用中の抗癌剤名の記載がありませんので、具体的な薬の名前を上げることが出来ません。これ以外の他の治療法は、大学または研究機関で行なっている実験的治療に参加することになります。イレッサ、ハーセプチンなどの新薬、免疫療法の実験的治療、新しい抗癌剤の実験的治療などがあります。温熱療法は実験的治療ではありませんが診療報酬が非現実的な価格に設定してあるので、どこかの施設で実験的に行なわれるのが偶然見つかれば、それに加わる価値はあると思います。 痛みに関しては、放置しても百害あって一利なしです。文面からしますと経口摂取が可能のようですから、MSコンチンを使えばたいていは1週間以内にほぼ完璧にとれます。1日の適量は、10mg〜100mg〜1000mg〜と人により痛みの程度により、大きく広がっています。主治医と相談しながら漸増させていきます。 MSコンチンが合わない場合は、フェンタニールパッチを使います。2002年1月に米国に10年遅れて発売予定でしたが、さらに遅れているようです。 |
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