痛み対策
【 ID-122 】
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ID |
ID-122 |
性別 |
男性 |
年齢 |
44歳 |
病 名 |
その他(直腸癌) |
進行度 |
再発 膀胱右上部 |
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手術歴 |
1996年03月 |
マイルズ手術 |
放射線 治療歴 |
2001年07月 |
46グレイ 骨盤腔 |
抗癌剤 治療歴 |
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現在、最も辛い症状 |
肛門の痛み、性器の痛み |
相談その1 |
主人の事で相談させていただきたいです。 平成8年2月28日直腸癌でQ1病院入院。人工肛門になる。 平成13年3月より腫瘍マーカー増加。同年7月上旬より発熱があり、CTにて膀胱右上部に腫瘍を認め、7月25日から8月24日までトータルで46Gyの放射線照射を行うが効かず、腫瘍はそのまま残っている。 リンパ線も少し腫れていると言われた。 右の尿管にはステントを入れている。 再発したときにQ1の先生から何も治療法は無いと言われました。 昨年の10月からQ2クリニックで免疫療法をしています。 |
相談その2 |
つい最近なんですが、右の股下から太ももが見てすぐわかるほど腫れてきてるんです。原因がわからず本人もすごく気にしています。リンパ腺が少し腫れているのと何か関係があるのでしょうか?あとお尻・性器が痛いそうです。(現在コンチン錠1日100mg飲んでいます。) 寒くなると痛みが増すそうです。本人はコンチンをあまり増やしたくないと言っているのですが何か他に痛み止めはあるのでしょうか? Q1の先生の協力もあり免疫療法をしていますが、私はいい抗がん剤があれば本人にそれをやってみて欲しいです。私は主人に会えて良かったと思っています。なので、良い治療法があればそれを実行してずっと一緒にいたいのです。 1月の血液検査ではCEA→30.9、CA19-19→31.9だそうです。 よろしくお願いします。 |
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平岩 正樹 先生の回答 |
右足の腫脹は骨盤内再発によってリンパの流れが悪くなっている場合と、放射線治療の後遺症の二つの可能性があります。原因がいずれにしても、治療法はID-67に対する回答を参考にしてください。
癌性疼痛に対する対策はID-74に対する回答を参考にしてください。
癌性疼痛を麻薬で充分にとった場合と、そうでない場合との寿命の差に関する研究が米国で行なわれており、結果ははっきりしています。痛みを我慢しても辛いだけでなく、寿命も縮まります。その理由は、充分に眠れない、充分に食事が摂れないという点を考えても明らかです。 Q2クリニックの免疫療法は効果があるのでしょうか。例えば腫瘍マーカーが減少または横ばいならば、続けてよいと思います。増加しているのならば、免疫療法であろうと抗癌剤治療であろうと、中止するのが鉄則です。
「腫瘍マーカーは最後に下がる」は正しくありません。
標準的な大腸癌治療はID-105に対する回答で列挙しています。参考にしてください。
免疫療法にしても、抗癌剤治療にしても重要なことは「評価」です。これについてはID-98に対する回答を参照してください。 |
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