痛みは、今はほぼ完全にとることができます。ID-74に対する回答を参考にしてください。 フェンタニール・パッチ(デュロテップ)が、2002年3月20日にようやく発売になりました。これには、次のような特徴があります。
1)麻薬なので、比較的弱い痛みから非常に強い痛みまで、広い範囲の強さの痛みが容易にコントロールできる。
2)従来の麻薬MSコンチンに比べると、その患者の適量を探すのが容易。
3)飲み薬ではなく、貼り薬なので、経口摂取の難しい患者でもまったく問題が無い。
4)からだのどこに貼っても(通常は、胸、肩、大腿)効く。湿布と違い、痛いところに貼るわけではない。
5)一度貼ると、72時間有効。MSコンチンの12時間よりも、はるかに長く効く。
特に、2)5)が優れた点で、私の患者でも、適宜、MSコンチンからフェンタニール・パッチに切り換えています。
麻薬の副作用として、おきる可能性のあるものは、食欲不振と便秘です。
食欲不振に対しては、私はヒスロンH、アセナリン、六君子湯などを使います。
便秘は、通常の便秘薬で充分です。
83歳と高齢であること、余命1ヵ月と主治医から宣告してあることから、通常の積極的な肝臓癌の治療は困難だと思います。 それでも私ならば、サリドマイドを用います。副作用はほとんどありません。試す価値はあると思います。これについてはID-111、ID-167に対する回答を参考にしてください。 |