健康食品に関する相談
【 ID-1849 】
|
ID |
ID-1849 |
性別 |
男性 |
年齢 |
59歳 |
病 名 |
膵臓癌(膵管細胞癌)
胆道癌(胆嚢癌または胆管癌)
原発巣不明(診断がつかない) |
進行度 |
進行度不明 |
|
|
手術歴 |
1990年06月 |
胃がん、胃切除 |
放射線 治療歴 |
- |
- |
抗癌剤 治療歴 |
2003年07月〜2003年08月 |
TS-1 |
|
|
現在、最も辛い症状 |
胃炎の痛み、時々微熱がでる。黄疸がスッキリ治らない。 |
相談その1 |
3月始めより左上部腹痛及び背部痛が始まり、Q1の総合病院で検査を続け6月始め膵臓がんの疑いでQ2県立がんセンターへ紹介されました。
6/19 入院し直ぐ黄疸が始まりERCP検査時に胆管にプラスチック・チューブ゙を入れる手術をしたが直ぐは黄疸が治らず、ビリブビンが4.6に下がった7/15 よりTS-1による抗癌剤治療を開始しました。
8/7 白血球が2,800。血小板が56,000にまで下がり続けた為、4週続ける予定を、3週チョットでTS-1をストップしました。
腫瘍マーカーCA19-9は入院時350、抗癌剤開始時に1,580にアップ、抗癌剤ストップ時には680まで下がりました。
抗癌剤の副作用は上記の白血球、血小板の減少の他、胃壁が真っ黒になるほどの胃炎で胃の痛みが続きました。又、食欲不振、皮膚の色素の黒ずみ、吐き気がありましたがさほどヒドイ状態はありませんでした。
抗癌剤を始めてから黄疸のビリブビンも最低1.5まで下がりました。
然し、週に1,2日程度熱が37.2,3度程度の微熱が出、高いときには38.8度まで上がりビリブビンも2〜3程度に上がったり、スッキリ黄疸が治りません。 |
相談その2 |
今回の検査として、エコー、CT,MRI,ERCP,PET,ガリウム・シンチ等を行い典型的な膵臓がんではない。原発巣が特定出来ない。リンパ腺へのがんは無し。腺がんであることは間違いないので、膵臓がんの他、胆管がん及び13年前に手術した胃がんも考慮して抗癌剤としてTS-1を使用することとなりました。
ガンセンターは8/16 に退院。
抗癌剤をストップしてから1週間後、白血球が2,500までさらに減少し、白血球、血小板の数値回復が遅く、結局、抗癌剤を約3週休み、8/26 にTS-1を再開しました。
再開時、白血球は5,200, 血小板が92,000に回復しました。現在2クール目の1週間経ったところです。
さて、相談ですが以上述べた状況ですが、現在のTS-1治療は適切でしょうか?アドバイス宜しくお願いします。
又、抗癌剤治療前アガリクスや琵琶の葉茶を免疫療法として飲んでおりましたが、担当医より抗癌剤治療が始まったら中止するように言われて止めておりました。
2クール目開始時に再度相談したところ、私の判断にお任せしますとのことで服用を再開しております。続けて問題ないでしょうか。宜しくお願いします。 |
|
|
平岩 正樹 先生の回答 |
白血球減少にはGCSFが著効します。ID-1511等に対する回答を参考にしてください。血小板は減少速度にも依りますが、5万以上は青信号と考えて、私は障害とは考えません。ただ、TS−1の量の記載がありませんが、量が多すぎたのかもしれません。 副作用が容認できて、効けば良い治療です。ID-730に対する回答を参考にしてください。またこのサイト内の『読む抗癌剤 拡張版』の第59話が参考になるかもしれません。たとえば腫瘍マーカーが上昇に転じれば、直ちに治療法を変更します。ID-1332に対する回答を参考にしてください。 内瘻による減黄で、完全にビリルビン値が正常化すれば理想的ですが、ある程度高値はやむをえません。 「アガリクスや琵琶の葉茶」は免疫療法ではなく、健康食品です。免疫療法については、ID-1529、1396等に対する回答を参考にしてください。 残念ながら健康食品は、癌に対する効果も、抗癌剤の副作用を弱める効果もまったく認められていません。 |
|
|
|
その他健康食品に関する相談の回答は、下記ID番号をクリックしてください。
↑PageTop