2004年7月19日
平岩先生:上記の件に関して大変つたない意見ながらお送り申し上げます。
1. はっきり申し上げて、現状は全く信じられない思いです。
日本人の死亡率第1位に癌が上げられてから既に23年も経ちながら当たり前の臨床医を育てる医学部カリキュラムがないなんて国民に対する裏切り・だまし としか思えません。
2. 人の命を扱う医療が聖域であるのは、それだけ誰もが及ばないほどの最高の英知が投じられているからであると思います。
ところが、現状では 「臓器別」といった一種の言い訳にまもられて本来、とっくの昔に到達しているはずの「抗がん剤治療に精通し、全身管理をしながら手術や放射線など様々な治療方法から最適なものを助言できる臨床腫瘍医」をすら実現できていないなんて全く信じられません。それでは素人とどう違うのでしょうか。
やはり個々の思い付きではなく、日本の医療として、誰がやっても到達する共通のガイドラインを持って患者はどの医者に頼んでもそれなりの最高の治療を受けられるという確信をもたれる必要があると思います。
以上
このページは、医療と介護 がんと私 「優れた臨床医 育てる医学部に」(Yomiuri On-Line 本田 麻由美記者)に対する意見を掲載しております。
(選考は平岩先生が担当しております。)